TypeScript (4) Git と GitHub

今回はソースコードのバージョンを管理するツール Git と GitHub について説明します。

Git はオープンなオペレーティングシステム Linux の生みの親であるリーナス・トーバルズ氏が開発したバージョン管理システムです。リポジトリと呼ばれるアーカイブにソースコードの差分を登録し、変更箇所を比較したり、元の版に戻したりすることができます。一連の変更に対するコメントも残せます。

Git はもともとはコマンド形式でしたが、今はさまざまなツールから呼び出せるようになっています。このシリーズでは次回 Visual Studio Code の中から使ってみる予定です。

Git ではローカルフォルダにあるソースコードから管理対象を選んでローカルのリポジトリにある時点のソースコードを登録します。その際にいくつかの手順があります。ざっくり言うと、まずステージングエリアに変更したソースを追加します。この状態で、リポジトリにある以前の版と今回ローカルに編集した版の差分を確認できます。関連するソースコードをステージングしたところで、コミットというコマンドによりリポジトリに差分情報を書き込みます。

そして、GitHub というツールはオンライン上でリポジトリを管理するシステムで、これにより世界中の人たちがソースコードのさまざまなバージョンを共有できるようになりました。オープンソースを支えているシステムだと言えるのではないでしょうか。

最近、たまたま本屋さんで『いちばんやさしい Git & GitHub の教本』という本を見かけたので購入しました。イラスト入りで Git や GitHub のちょっとややこしい手順が分かりやすく解説されているほか、Visual Studio Code についても触れられているので、ホームページのソースを管理したい方にもオススメです。

この本にも詳しく書いてありますが、Git は https://git-scm.com/ からダウンロードしインストールできます。GitHub は https://github.com/ でアカウントを登録して利用します。ちなみに私のアカウントは https://github.com/nonkit です。すでに Small Basic Online v1.0 をフォークという機能で複製したものが、https://github.com/nonkit/SmallBasic-Online です。

今回の Git と GitHub についての説明はここまでとします。

さて、ここで読者のみなさまにお詫びがあります。実は上記の Small Basic Online v1.0 は全面的な方針の変更があり、TypeScript ベースではなく、C# ベースで開発されることになりました。したがって、この連載も見直しをせざるを得ない状況となりました。

そこで、C# ベースの Small Basic Online については新たな連載を始めます。この連載では TypeScript ベースの Small Basic Online で多少の修正をして動作確認するところまでをあと何回かに掲載してひとまず終了したいと思います。新しいコードベースでも一部 TypeScript が使われているので、その話をこちらにまたちょこっと書くかもしれません。

とはいえ、今回の Git / GitHub や次回予定の Visual Studio Code などは知っていて損のない情報だと思いますで、引き続き読んでいただけると嬉しいです。

(つづく)

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