日本科学未来館のコミュニケーターブログの記事を読んでフムフムと思いました。STAP細胞についての記事なのですが、STAP細胞が『「ない」ことを証明することはできません。』という一節があります。
条件が限られていれば全ての条件下でないことを示せばいいのですが、一般にさまざまな条件が起こりうる場合は、全ての条件を試せないために「ない」ことの証明はできません。
プログラムを組む仕事をしている人なら知っていると思いますが、プログラムの不具合(バグ)があることは証明できても、ないことは証明できません。
囲碁に必勝法はあるでしょうか? もし発見できれば必勝法があることの証明はできますが、発見できない限り、必勝法がないことは証明できません。三目並べのように全ての手の組み合わせが調べられるゲームなら必勝法がないことも証明可能なのですが、囲碁(特に19路)の全ての手は世界中の人が取り組んでもはるか未来まで試すことができない量です。
生物学のことにはあまり詳しくないのですが、STAP細胞がないことを証明できないというくだりには、そうだよなぁと共感できました。