JUnitはJavaの単体テスト用のツールで、前回説明したようなサンプルプログラムをもっと簡単に作ってテストできるように工夫されています。
実際にJUnitのテストケースを作るには、Eclipseの「パッケージ・エクスプローラー」のビューでマウスの右ボタンを押し、以下のメニューが表示されるので、「新規」「Junitテスト・ケース」を選びます。

【図37 「新規」サブメニュー】
すると以下のポップアップが開きます。ここではテストケースの名前はテストするクラス名+TestでBMatrixTestとなっています。パッケージはnonkit.libになっているので、フォルダを分けるためにnonkit.testにします。

【図38 新規Junitテスト・ケース】
[次へ]を押すと以下の画面になります。ここではテストするメソッドを選択します。1つのテストケースでBMatrixのすべてのメソッドをテストすることとして、「使用可能なメソッド」のBMatrixクラスの左にあるチェックボックスにチェックを入れます。するとそれ以下のメソッドにもすべてチェックが入ります。

【図39 テスト・メソッド】
[完了]を押すと、以下のようにBMatrixTestの雛形が用意されます。これを直したのがこちらです。

【図40 BMatrixTest】
作成したテストセットを開いた状態でEclipseの実行ボタンを押すと、テストが実行されます。

【図41 実行ボタン】
実行した結果は下図のように表示されます。ここでは12個のテストが全て実行できたものの”testGetValue2″というテストがエラーになりました。

【図42 JUnitテスト結果】
理由は「障害トレース」と書かれたビューにあるとおり配列の添字(index)が範囲を超えているためでした。”testGetValue2″というテストは3×3のBMatrixの4行目にアクセスするものです。当然のエラーなのですが、エラーをどの時点で検出すべきか、今後検討の上、必要に応じてソースを修正していきます。
(つづく)
