前回、ローカルフォルダのソースも更新されたので、今回はこれをビルド(コンパイル)し、テストします。
スタートページの「最近」というところにソリューションファイル「SmallBasic.sln」が表示されているので、これをクリックします。
出力にエラーが出ますが、左下に「準備完了」が出るのを待ち、「スタートアップ プロジェクト」の欄に「SmallBasic.Editor」が選ばれた状態で、その右の緑の三角のある「IIS Express」ボタンを押します。
ビルドが完了すると Small Basic Online のエディタがブラウザ上に表示されます。このときの Visual Studio の画面は以下のようになります。
これでビルドは完了です。ここからは実行環境でのテストになります。テストにも色々な手段がありますが今回は以前あった Issues (問題点)の再現テストを行います。
GitHub の sb/smallbasic-editor に登録した Issues を表示します。今回確認するのはすでにクローズしたものになるので、「Closed」を選んで #44~#47 を順に確認します。
#44 は単純に GraphicsWindow.DrawEllipse() で楕円を描きます。本来輪郭だけが描かれるはずが前回の版では黒く塗りつぶされていました。新しい版で試したところ、直っていませんでした。
この問題は Edge でのみ発生し、他のブラウザでは正常に表示されることが分かりました。原因は Edge が #00000000 を透明と認識しないことにあるようです。
#45 は GraphicsWindow.DrawText ()と Shapes.AddText() で文字の表示位置が違っていたのですが、これは修正されました。
#46, #47 は文字リテラル、変数名、 サブルーチン名、ラベル名に漢字を使うと文法エラーになっていました。これも修正されました。
テストの結果は以上です。過去の問題も記録が残っているので同様にテストすることができます。過去の問題の再現テスト(リグレッションテスト)を新しいリリースの度に行うことは重要です。一度直したところに別の修正を入れて昔の問題がまた発生するようなこともあるからです。
これまでの問題もほぼ修正されてきたので、『小学生からのプログラミング』掲載のプログラムの動作確認を続けていきたいと思います。
(つづく)