長年にわたり Microsoft Small Basic のユーザとしてさまざまなプログラムを作ってきました。今後も続ける予定でいます。一方でマイクロソフトは昨年 Small Basic のオンライン版 Small Basic Online をオープンソースとすることを発表しました。これまで Small Basic はデスクトップ版がメインで、オンラインに発行した場合は IE (Internet Explorer) に Silverlight というプラグインを加えた環境で動作するものの、Silverlight のサポートが 2021年までで終了してしまうという状況でした。
Small Basic はマイクロソフト社内のボランティアによって維持されていますが、なかなかメンバも時間が取れず開発が進んでいませんでした。私自身は Small Basic に深く携わってきたので仕様についても細かく理解しているつもりであり、先日オープンソースの取り組みに参加を表明しました。
とはいえ、実はその Small Basic Online の開発言語である TypeScript についてもその開発環境についても全く何も知らないのが現状です。
そこで今回の連載では開発言語についても開発環境についても全く分からない状態から、どのようにそれらを掌握し、オープンソースのプロジェクトに参加していくのか、という実況をお伝えしていこうと思います。
Small Basic の連載では中学生を対象と考えていましたが、今回は高校生以上を対象に進めていきたいと思います。
この連載で扱う内容は現在のところ以下のようになると考えています。
・TypeScript というプログラミング言語について
・Small Basic Online のための開発環境について
・オープンソースの開発について
開発環境についてはまだ確定していませんが、エディタとして Visual Studio Code、TypeScript (JavaScript) のライブラリ Node.js、オープンソフトのソースを管理する GitHub などを扱うことになると思います。
(つづく)