棋譜を集計し、初手毎の黒の勝率を求めるプログラムを作りました。プログラムID VVD450-0 として公開しました。
【図95 棋譜の集計結果】
5×5のテキストボックスが初手の位置に対応していて、勝ち数、局数、勝率を表示します。左下のテキストボックスは全局数です。
さらにこの結果をまとめると、初手天元(中央)の勝率が 63%、次がその並びで 62%、3位が2線の隅で 59%、4位が隅の並びで 52%、5位が1線の中央で 49%、最下位が隅で 42% となりました。ゲーム木の全探索による解析結果によれば、初手天元が25目勝ち、その並びが3目勝ち、2線の隅は1目負け、1線はすべて25目負けとなっているので、これと相関のある結果にはなっています。
最善の手を打った結果とでたらめに打った手を比較して結果が似ているというのも不思議な話なのですが、このことが囲碁でモンテカルロ法が有効に働いた原因になっているようです。
6路以上の盤面ではまだコンピュータ解析がなされていません。比較のしようがないのですが、同様の集計を9路盤でもやってみようと思います。