これまで一度も扱っていなかったので、Small Basic の音楽機能について説明します。
Sound.PlayMusic() という操作で音を鳴らすことができます。この操作の引数には、MML (Music Markup Language) を指定します。
MMLには以下のコマンドがあります。
(1) 音程 (A, B, C, D, E, F, G)
このA~Gまでのコマンドは音程を表します。これはそれぞれA=ラ、B=シ、C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソに対応しています。このコマンドの後に#, +(♯), -(♭)を付け加えて半音を表すことができます。
(2) 休符 (R)
このコマンドは休符を指定します。
(3) 音長 (Ln)
このコマンドは音長を指定します。nは1~64の整数で1の時を最大とした音分数の逆数が値となります。このコマンドから以降は、指定した音長で演奏されます。また音程、休符のコマンドの後にnを追加すると、その音だけその音長で演奏されます。
例 4分音符のド …… L4C または C4
16分音符のファの♯ …… L16F# または F#16 または F+16
全音符のソの♭ …… L1G- または G-1
(4) オクターブ (On)
このコマンドはオクターブを指定します。nは1~8までの整数です。なお、標準周波数440Hzのラの音(A)はオクターブ4(O4)です。
サンプルプログラムを ZWF718-1 として発行しましたので、参考にして下さい。
【図70 Piano 0.1】
※ 上記、MMLの解説については、『FM-7 F-BASIC文法書』を参照しました。