プログラミング講座(40) ビットマップ

どうぶつしょうぎのプログラムをID FVD421 で「発行」しました。まだデモ画面を表示するだけのプログラムです。
Doubutsushogi02
【図36 どうぶつしょうぎ バージョン0.2】
■ビットマップを利用する操作
今までの囲碁や三目並べのプログラムでは図形が簡単だったので、
GraphicsWindow.FillEllipse()
や、
GraphicsWindow.DrawLine()
などの図形を描画する操作を利用していました。今回のどうぶつしょうぎは駒や盤のデザインが複雑なので「ビットマップ」を予め作成し、それを利用する操作、
GraphicsWindow.DrawImage()

GraphicsWindow.DrawResizedImage()
を使ってみました。「ビットマップ」とは色のドットで構成された絵のことです。例えば今回作ったライオンの駒の絵を図37に示します。このビットマップはWindows付属の「ペイント」、Microsoft Office付属の「Picture Manager」、市販ソフトの「PowerPoint」や「Paint Shop Pro Photo XI」などの(ソフトウェア)ツールを利用して作成しました。
Lion1t
【図37 ライオンのビットマップ】
今回はプログラムを発行するため、これらのビットマップも公開する必要があり、インターネットから直接ダウンロードできるようにしました。公開しない場合はローカルな(自分のパソコンの)ハードディスクに置いてあっても大丈夫です。どちらの場合も、
GraphicsWindow.DrawImage()

GraphicsWindow.DrawResizedImage()
でビットマップのURLまたはファイルパスを指定すればプログラムの画面に表示することができます。
■ビットマップを作成するためのツール
各ツールについて簡単に説明します。
●ペイント:Windowsに付属しているビットマップ作成用のツールです。「スタート」メニュー>「すべてのプログラム」>「アクセサリ」の中にあります。簡単なビットマップであればペイントだけで作成できます。ファイル形式も最も単純な.bmpや写真などで使われる.jpg、Macで使われる.pngなどを選ぶことができ、別の形式に変換することもできます。
●Picture Manager:Microsoft Officeに付属しているフォトレタッチ用のツールです。写真もビットマップであり、ペイントなどで作ったイメージの加工に便利です。加工する場合Picture Managerの「画像の編集」を使ってトリミング(画像の切り出し)やサイズ変更、色の調整などが行えます。
●Power Point:Microsoft Office製品の中のプレゼンテーションソフトです。他のOffice製品にも「図形」による作画機能がありますが、すべての図形をマウスで簡単に選択できるなど、使い勝手が良いのでPowerPointを使っています。Officeの図形機能で作られる画像はビットマップとは違い、ベクトルで構成されるベクトル画像なので、拡大してもギザギザにならないのが特徴です。したがって原画をPowerPointの図形機能で作成し、コピー&ペーストでペイントに貼り付けてビットマップとして保存するという使い方が多いです。今回のどうぶつしょうぎの画像もそのようにして作成しました。
●Paint Shop Pro Photo XI:市販のフォトレタッチ用ツールです。Picture Managerより多くの機能があり、さまざまな加工ができます。よく使う機能としてはレイヤーという機能で背景と前景を別のレイヤー(層)に描いて重ねられるので、背景を入れ替えたり、ぬり絵のように絵と色を別々にしたりできます。今回は.gif形式や.png形式のビットマップにある透過の設定で使用しました。各どうぶつの駒の4隅が丸くカットされているので、そこを透過するよう、このツールで指定しました。Paint Shopは元はシェアウェアで気軽に購入できたのですが、今はCorel社の市販ソフトになりました。類似のフリーソフトとして「GIMP」というソフトがあり、同様の操作が可能です。
今回はプログラムに付随するビットマップについて説明しました。
(つづく)

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