プログラミング講座(9) デバッグ

今度はコメントのみのプログラムを実行できるものに徐々に変えていきます。
Small Basic のファイル操作では開く (open)、閉じる (close) に当たるものがありません。とりあえずコメントは残したまま、ファイル名を固定の “english.txt” としておきます。単語の切り出しの前に行の切り出しを行います。これは Small Basic の File.ReadLine()メソッドを使うためです。またこのメソッドを使うために行番号を入れておく変数 lno を初期化しておきます。EOF はファイルの終わり (end of file) のことです。読み込んだ行 line が空行なら EOF と判断することにします。単語の切り出しはサブルーチン GetWord() を作り、その中で行います。今回はこの機能は作らず、代わりにデバッグのために入力が正しく行われたことを確認するための表示を行うようにします。EOL は行の終わり (end of line) です。これも切り出した単語 word が空なら EOL と判断することにします。
プログラムを直し終わったら、ファイル名を「WordList02.sb」として「名前を付けて保存」します。
【リスト3 単語帳プログラム v0.2】
1 ‘単語帳プログラム WordList v0.2
2 ‘
3 ‘英文のテキストを入力ファイルとして開く。
4 filename = “english.txt”
5 ‘行番号を初期化する。
6 lno = 1
7 ‘入力ファイルから1行読み込む。
8 line = File.ReadLine(filename, lno)
9 ‘EOFになるまで以下のカッコ内を繰り返す。
10 While (line “”)
11 ‘{
12  ‘単語を切り出す。
13  GetWord()
14  ‘EOLになるまで以下のカッコ内を繰り返す。
15  While (word “”)
16  ‘{
17   ‘単語帳に切り出した単語を登録する。
18   ‘単語を切り出す。
19   GetWord()
20  ‘}
21  EndWhile
22  ‘行番号をカウントアップする。
23  lno = lno + 1
24  ‘入力ファイルから1行読み込む。
25  line = File.ReadLine(filename, lno)
26 ‘}
27 EndWhile
28 ‘入力ファイルを閉じる。
29 ‘単語帳を出力する。
30
31 ‘サブルーチン GetWord (単語を切り出す)
32 ‘input: line (行)
33 ‘output: word (単語)
34 Sub GetWord
35 TextWindow.WriteLine(lno + ” ” + line) ‘デバッグ出力
36 word = “”
37 EndSub
(つづく)

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。